2012年3月29日木曜日

FREE THROW #60 | 20120320 | STUDIO COAST


去る2012320日。

東京は新木場のスタジオコーストにて60回目のFREE THROWが催された。



ご存知の方もいるやもだが、本来ならば1年前の2011年3月13日に50回目の節目として催されるはずだった。


しかし開催2日前の3月11日。誰の記憶からもぬぐい去れない東日本大震災。


新木場は埋め立て地。余震の恐れや、地盤への不安からスタジオコーストでのFREE THROW #50は中止の決断を余儀無くされた。


FREE THROWのDJ3人やスタッフ、ステージに立つのを楽しみにしていた主演者達、そしてスタジオコーストでのFREE THROWを楽しみにしていたお客さん達にとって、悪夢のような出来事だったと思う。もちろん俺にとっても。



詳しくはFREE THROW BLOGのタイラ君のブログを読んでもらえると、彼らのこの1年間の事がよく分かると思うが、FREE THROWは大舞台の中止にも心折れる事無く、1年後のリベンジへ向けてすぐに動き出した。


下記がFREE THROW #60に寄せるタイラ君の思い。

http://blog.livedoor.jp/freethroww/archives/65642981.html



そして2012年3月20日。火曜日。春分の日。快晴。


1年越しのFREE THROW スタジオコースト公演が実現した。





今回のFREE THROW #60もフライヤー等のビジュアル面は全てシュワルツデザインが担当させてもらった。俺にとっても1年越しのリベンジ。

1年前のデザインをブラッシュアップし直し、メインロゴを新たにデザインし、色はリベンジという意味を込めて1年前のカラーリングを踏襲した。


designed by SCHWARZ-DESIGN



蛇足だが、このフライヤーはオモテ面ももちろん心血を注いでデザインしたが、正直ウラ面のデザイン・レイアウトの方が苦労した。サイズや縦横比率が全く違う十数点のアー写を不自然にならないようにトリミング、サイズや解像度調整、配置。デザインこぼれ話。人知れぬ苦労。


designed by SCHWARZ-DESIGN





開催当日はホントにもう徹頭徹尾『楽しい』の言葉しか出てこないぐらい素敵な1日だった。


出演バンド・DJも友達ばかりだし、ハコも東京で1・2を争うぐらい好きなスタジオコースト。

関係者やお客さんも普段から見知った顔ばかりで、常に誰かと乾杯してた。最高に楽しいパーティー。


メインフロアとDJブース、バースペース、楽屋を行ったり来たりしながら殆どのバンドをチラチラと観たが、特に印象深かったのはrega、QUATTRO、カディオさん、LITE、avengers in sci-fi、the chef cooks me、the telephones。DJブースのDorianやMOROHAのライブもスゲー良かった。HALFBYとHandsomeboy森野さんもさすがの一言。

もちろん上述以外のバンドも素晴らしいパフォーマンスだった。


打ち上げもわざわざ新木場から新宿歌舞伎町に移動して、フリスロのサンクチュアリ『アルプス』で。朝まで真面目な話、音楽の話、オゲレツな話で盛り上がる。




今の自分とシュワルツデザインがあるのはFREE THROWのおかげと言っても全く過言では無い。

それくらいお世話になっているパーティー。お世話になっている大好きな3人と大好きなスタッフちゃん達。


デザイナーとして、このパーティーに僅かながら力添え出来た事を本当に光栄に思います。





あ、今回のコースト用のグッズと、コーストまでに全国を回った際のツアーグッズが若干余っていて通販可能なようなので、あの感動をもう一度という方も、残念ながら今回は行けなかった方もFREE THROWのWEBにてチェックしていただけると幸いです。

タイチ君(ex.RiddimSaunter)デザインのTシャツ以外はウチのデザインです。

[FREE THROW OFFICIAL WEB SITE]


デザイナー的にオススメはA2サイズのポスター…と言いたいところだけど、ポスターは通販して無いみたい。

FREE THROWのパーティーに行けばおそらく購入可能だと思うので、ぜひ貴女の部屋にトイレに寝室に。


designed by SCHWARZ-DESIGN





この日の事はここじゃ語り尽くせないほど、楽しい事が色々あったけど、ともあれFREE THROWの3人。出演者の皆様。スタッフのみんな。本当にお疲れ様でした。


そしてFREE THROW、今後とも宜しくお願い致します。





余談。

高校生の頃に描いていた夢のひとつに『大きなイベントでスタッフパスをぶら下げてデカい顔をして歩く』というものがあるのだが、今回のFREE THROWでそれが叶った気がした。

高校生の時分はまさかそのスタッフパス自体を自分がデザインするとは思わなかったけど。


と、いう訳で自分にもお疲れさんでした、を。


designed by SCHWARZ-DESIGN



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2012年3月26日月曜日

MY FAVORITE THINGS #003


なんやかんやで3月も終盤。


あと数日で4月か…三十路を越えると光陰矢の如しという言葉の重みをヒシヒシと感じますな。


ありがたい事に稚拙&遅筆な当ブログを楽しみにしてくれているモノズキな方もいるらしく、ちょいちょいと更新を催促される。


ブログ書く時間が無いほど忙しい訳じゃないんだけどね…如何せん書かなければと思うほどにキーボードと向き合う気にならんのよねえ。受験勉強みたいなもんです。



と、いう訳で久方振りの更新。


連載ネタは月イチ更新必須やろって事で3回目のMY FAVORITE THINGSです。


いつも通りただの私物自慢ですが、しばしお付き合い下さい。





呑み友達の1人に中野正敏という友人がいる。


彼の通り名は『ピエール中野』


このブログを読んでる方の大半はご存知だと思うが、みんな大好き、凛として時雨のドラマーだ。



弊社ワークキャップの宣伝用にツイッタにあげた写真。『イケメン!』とのリプ多数。



彼と出会ったのは…よく憶えていないが、カメラマンの太田好治君の紹介だったと記憶している。たしか新宿の呑み屋かな?


中野君とは同じ歳という事もあり意気投合。

と言ってもすぐに呑みに行くような関係になった訳では無く、数年間は凛として時雨のライブに遊びに行かせてもらったり、年に2回のジャパンフェスで顔を合わせる程度の仲だった。


そんな関係を経て、ここ1年ぐらいでプライベートな酒席に同席したり、サシで呑むような間柄になった。


ちなみに普段の中野君は、とても紳士でチャーミングな好青年。

酒を呑むとゴキゲンになり粗相をブチかます事もしばしば有りだが、そこも彼の可愛いところ。




さて、いったん話は逸れてアタクシの話。



俺は何故か腕時計というものにあまり縁が無い。


一時期愛用していた7STARSモデルのCASIOデータバンクは、FREE THROWタイラ君とメシを食ってる最中に何の前触れも無く裂断して腕から落ちた。未だに何故切れたかは原因不明。俺はかまいたちの仕業だと睨んでいる。


HECTICとCASIOのコラボモデルのイエローカラーが眩しい腕時計を愛用していた時期もあった。

いわゆるレアモデルで、フリマで購入し気に入って愛用していたが、ある夏の日にチャリンコに股がり、半裸で荒川をふらふらと散歩していた際に気付いたら紛失していた。

お気に入りの時計だっただけにショックは大きかった。


以後、腕時計は便利だが自分とはあまり相性の良く無いもの。という諦めと思い込みを胸に抱いて生きてきた。




再び話しは逸れるが、俺は漫画やアニメの類いには殆ど興味が無い。


巷で大人気のワンピースも実家にいた頃にジャンプで読んでいた程度なので、もう10年間は読んでいない。無論アニメも観ていない。最後の記憶はアーロン編。


ただ例外としてエヴァンゲリオンだけは大好物。

1〜2年に1回はTVシリーズのDVDを借りて数日掛けて通し観ている。

数年前から始まった、いわゆる新劇場版も公開中に2回は映画館に足を運ぶ。


まあ数少ない趣味のひとつがエヴァな訳です。(ちなみにミサトさん推し。)


と言ってもフィギュアの類いは一切持っていないし、パッと見で俺の生活からエヴァンゲリオンの存在を察するものは皆無と言っていい。


そんな俺の生活で唯一、エヴァンゲリオンの匂いを垣間見る事が出来るもの。


それが中野君からもらったエヴァ仕様のG-SHOCKだ。



初号機カラーのG-SHOCK。超イケてるぜ。



無駄な前置き、自分語りが過ぎてしまったが、3回目のMY FAVORITE THINGSはピエール中野君からもらった腕時計。エヴァンゲリオンモデルのG-SHOCK。



最近とみにうすらボケてきた記憶が定かなら、一昨年の年末のCOUNTDOWN JAPANのアーティストエリアで中野君と話している時に彼が着けていた上述の腕時計を見て非常に羨んだ。

その恋慕の思いを中野君に伝えると『もう1個持ってるから今度あげるよ。』との言葉。


なんでも無くしたり壊したりするのが嫌との理由で複数所有しているらしい。


ただその時はお互いだいぶ酒が入っていた事もあり、淡い期待を抱きながらも話半分に聞き流していた。



そして数ヶ月の月日は流れ、昨夏。ROCKIN JAPAN FES.。ひたちなかで久し振りに中野君に会った。


ホテルが一緒だったので、タクシーで同乗し一緒に現場入りする事に。


朝、ホテルのロビーで中野君と会うと、彼は『あ、コレ』と言い白い小箱を差し出した。


よもやと思い開封してみると件のエヴァのG-SHOCKだった。


数ヶ月前の約束を憶えていてくれた。さすがに恐縮して『ホントにもらっていいの?』と訊くと『いーよ予備で買ったやつだし。あげるよ。』と男前な返答。



という訳で、この中野君からの粋なプレゼントは昨夏から俺の左手首が定位置になった。

かまいたちの強襲と、半裸時の紛失に気を付けながら愛用している自慢の逸品。


この場を使ってのお礼も不躾だが中野君ホントにありがとー。



ちなみにこのG-SHOCK、限定生産だがまだ買えるっぽい。

中野くんも普段からこの時計を着用しているので、中野君とお揃いの時計が欲しいピエールフリークは下記サイトまで。(必然的に俺ともオソロになります。)

http://store.shopping.yahoo.co.jp/ntvshop/5211z219.html





余談だが、中野くんと言えば我が家にピエール中野、並びに9mmかみじょうちひろファン垂涎のブツがある。



イケてる棒。箸にしようかと思ったがややデカい。



一見すると市販もしているピエール中野シグネイチャーモデルのドラムスティックだが…。


これまたおそらく一昨年の年末の幕張でのCOUNTDOWN JAPAN。中野君がGUEST DJとしてDJ BOOTHでプレイした際に、9mmかみじょうちひろ君が飛び入りでステージに登場し、ドラムスティックを振り回しながら中野君と2人でフロアを大いに沸かせていた。


その時にかみじょう君が振り回していたピエールモデルのドラムスティックを、何故か時雨マネージャーの西槙君が俺にくれた。


つまり『9mmかみじょうちひろが(ドラムにではないが)使用したピエール中野モデルのスティック』である。


俺はドラムを嗜まないので、当ブログの読者にプレゼントというサービスもやぶさかじゃないが、記念品という事で手元に置いておく事にする。





後日談。

中野君に決して安価とは言えないG-SHOCKをいただいてしまったので、何かお礼しなきゃなーと常々思っていたところ、先日楽器屋にてFender USAから限定1本で発売された、綾波レイが描かれたテレキャスターの1/8サイズのレプリカフィギュアを発見。



かなり精巧な作り。ハードケース入り。綾波ピック付き。



これしかねーべと思い即購入。つい先日、中野君に遅れ馳せながらの返礼って事でプレゼントした。気に入ってくれたようなので良かった。




という連載3回目のMY FAVORITE THINGSでした。


第4回も気長に待ってて下さい。



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2012年3月15日木曜日

徒然と3月。



気付けば3月ももう折り返し。


ご無沙汰しておりますシュワルツデザイン高田です。



いやー前回チャットモンチーという大きめのネタを使ってしまったので、次のブログのネタに悩み、更新が完全に滞っておりやした。

更新を待っていた好事家がいらっしゃいましたらごめんなさい。


幾つかブログ用の下書きは溜まってはいるのだが、如何せん推敲を重ねに重ねてしまう性格が災いして、なかなか陽の目を見ない活字群。



と言う訳で、まあ知りたい人間が居るとは思えないが俺の近況をば。





ツイッターで俺をフォローしているモノズキな人がいればご存知やもだが、最近は帽子屋さんと化している。

現在、通常のデザイン業と帽子屋さん業の比率は2:8ぐらいです。帽子屋です。


これに関してはまた後日改めてシタタメたいと思いますが、とりあえず現時点でプロモーションに協力してくれたLITE井澤、9mm滝、テレフォンズ石毛・誠治・涼ちゃん、ピエール中野君、ありがとう。

ワークキャップ宣伝大使シリーズは今後もいやらしく続きますので乞うご期待。


シュワルツワークキャップに関するお問い合わせ、ご注文は下記のアドレス、もしくはHPトップの【CONTACT】からご連絡お願い致します。

info@schwarzdesign.jp



購入いただいた方からもお褒めのメールを数件頂戴しております。ありがとー。



9mm滝の愛機と弊社ワークキャップ





昨年からCDのジャケットの仕事が続いている。

DJ保坂壮彦氏のミックスCD『ALL IS LOVE IS ALL』を昨秋〜冬に手掛け、12月〜1月はFREE THROWのコンピレーション『FREE THROW COMPILATION #02』の制作。そしていま手掛けている新人バンドのジャケット。


たぶんもう書いても良いんだろうけど、詳細はまたリリースタイミングにでもブログにドロップします。


CDジャケットの仕事は超タイヘンだけど超楽しい。

ジャケの仕事はあまり多くないけど、自分のデザインしたCDがレコ屋に陳列されるのはやっぱ嬉しいすね。


今回も良いシゴトしたと自負しとります。



色校正は緊張と興奮





並行している幾つかの仕事。そのひとつに某イベントのロゴデザインがある。開催自体は少し先だが、こちらのロゴもほぼフィックス。


自分で言うのも憚られるが、ロゴデザインは得意分野。

今回の案件も、なかなかイケてるロゴを作ったのではと自画自賛。


ロゴをデザインしている最中はすごく楽しい。こんなに楽しい仕事で金もらっていいのか? と思う事もしばしば。それほど楽しい。


こちらも近いウチに諸々が発表になると思いますので、詳細はその際にでもツイッタか当ブログにて。



打ち合わせの足跡はアナログである





これは不定期連載中の『MY FAVORITE THINGS』のネタにした方が良いのかとも思ったが、最近ハマり出したものなので、小ネタとして紹介。

MY FAVORITE THINGS番外編。



いつも仕事に飽きた時はふらふらと赤羽の街を散歩する。

その散歩コースの中にある某楽器店にてX JAPANのhideのギターのフィギュアを発見。実はあたくし生粋のhideファン。(hideが亡くなった時は高校サボって築地本願寺まで献花に行ったもんです。)

価格もお手頃だしと思い1個購入。525円也。


普段こういったコレクターズアイテム的なものには手を出さない自分もさすがに箱を開ける時はワクワクする。

胸を高鳴らせながら開封。hideモデルの原型になった黒のモッキンバード(←ギターのカタチね)、通称『プロトタイプ』が出た。

最初は地味だな〜。と思うも、よく見てみると結構驚きのクオリティー。



(ここから若干マニアックなギター話になるので、ギターに興味の無い方はナナメ読みで)



まず、ただでさえ再現するのがが難しそうなモッキンバード(以下MG)のシェイプを完全再現。チェリーサンバーストに至っては塗装のクラック(ヒビ割れ)までをも再現。シビれるぜ。

ピックアップやブリッジ、ナット、ペグといったディテールも本物さながらの精密さ。もちろんコントロール部分のスイッチ類も完全再現。もちろんクラウド(雲)型のインレイも完コピ。

ウロ憶えだが、hideのMGは1ヴォリューム、1トーン。ダイレクトスイッチとサスティナーのON/OFFスイッチに、ピックアップセレクタとフロントPUのタップスイッチという仕様。これらを全て本物のギターに酷似させるのは相当至難の業だと類推できる。それを1/8のサイズに完全再現するとは…さすがフェルナンデス(ギターメーカーね)監修。

更に驚くべくは、ボディー背面に配されたコントロールバネルと電池収納部分。形やビス等の再現はもちろん、プラスチックの質感とギター本体のラッカー塗装の質感を塗り分けている。脱帽モノのクオリティーの再現度。


これはhideファンとして、ギター好きとして集めねば。と渇いた心に火が灯り、散歩の度、外出の度にちびちびと買い集めた。

まだ全種コンプリートは叶っていないが、イエローハート(hideの代名詞的なギター)が出た時は小躍りするぐらい嬉しかったなあ。



とまあオチも何も無いハナシなんだが、たまにこういう降って湧いた様なマイブームが訪れると、生活にほんの少しの彩りが生まれるよね。って話。


そして今日もニヤニヤとギターのオモチャを眺めながら仕事をする31歳。



1番手前が有名なイエローハート hideの代名詞





とまあそんなこんなの毎日。


年度末でみんな忙しいのか、最近は呑みの誘いも少なく粛々と仕事の毎日。


引きこもって仕事してると季節の移ろいすらも分からない。

最近、鼻がムズ痒くなってきたのできっと外界には春が訪れつつあるのだろう。


草花や昆虫達も活動を始める季節。


ブログの更新も草花達に負けじとサボらず頑張ろうと思った初春でした。



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