2012年5月31日木曜日

珍しくデザインの話


まさかの中1日更新キタコレ。

って事で、5月の更新回数を増やす為だけにブログを書きます。
こういうのを本末転倒って言うんだぜ。


ウチの仕事で比較的多いのがフライヤーのデザイン。

なので、ここ最近でデザインしたフライヤーを幾つか紹介。

今回は割と短く収まると思います。たぶん。


























もう終わってしまったイベントだが、去る5月26日(土)の深夜に茨城は水戸のSONICというライブハウスで開催された『FREE THROW MITO』のフライヤー。


出演バンドの紹介等もしたいが、今回はデザインに焦点を当てて解説。

写真では山吹色に見えるやもだが、現物はかなりパキッとしたレモンイエロー。

これはFREE THROWのホームではない水戸という地でライブハウス等にフライヤーを置いてもらう際に、目に飛び込んでくる事を目的にチョイスした配色とデザイン。

今のご時世、印刷も安くなり、誰でも簡単にデザインが出来る時代。
それ故に『フルカラー』でデザイン出来るのであれば、たくさんの色を使いたくなるのがヒトの心理ってもん。

そこを逆手に取るのがあたくしシュワルツデザイン。

雑多な配色のフライヤーの中に、黄色と黒の2色だけで構成されたフライヤーがあると逆に目立つ。

同じ理由で意図的に右側に余白(余黄?)を入れた。
『デザインしない事が最良のデザインになる』という一例。

何種類もの雑多なフライヤーが並んでる中で、目に飛び込んで来るのはこういった色数を押さえたスムースなデザイン。だと俺は勝手に思ってる。




もういっちょFREE THROWのフライヤーのデザイン四方山話。
























こちらは6月9日(土)の深夜に行われるFREE THROW #62のフライヤー。

ゲストライブのLUVRAW&BTBが横浜のユニットという事で『横浜』や『湘南』のブリーズ感を意識したデザイン。

LUVRAW&BTBの音楽は(私見だが)横浜の夕暮れのイメージ。(ちなみにめちゃ格好良い)
なので、最初はサンセットを意識し、オレンジを使った暖色系のデザインにしようと思っていた。

が、せっかくLUVRAW&BTBを東京の深夜のイベントに招聘するってコトで、夕暮れでは無く、夜のイメージにデザインの方向を切り替えた。

ベタな発想でお恥ずかしいが、横浜・湘南の海をイメージしたブルーのボーダーに、FREE THROWの夜のイメージを加えブルーとブラックにボーダー仕様。横浜の青と東京の黒。
横浜のブリーズ感と、東京の夜のパーティー感をミックスしたデザインに仕上がった。


ちなみにフライヤーのLUVRAW&BTBのロゴは殆どオリジナルに近い書体を使用している。
普通に既成のフォントを使えば10分〜15分もかからないところを2時間ぐらいかけてロゴをデザインした。(個人的には『&』が気に入っている)

LUVRAW&BTBに限らずだが、オリジナルの書体をデザインするのは、素晴らしい音楽を作るアーティストへ対してのリスペクト。格好良く言えばだけど。


6月9日(土)。間違い無く楽しい夜になると思うので、お時間ある方は新代田FEVERへ。
一緒に酒呑んでゆらゆら踊りましょう。




時系列は前後するが、明日6月1日(金)に、いま日本で1番イケてるクラブ、渋谷SOUND MUSEUM VISIONにて開催される『Epock』というイベント。

こちらもフライヤーやポスター等をデザインした。
























実はこのイベント5年ほど前から恵比寿LIQUIDROOMで不定期に開催されていたイベント。
1回目からロゴやフライヤーをデザインさせてもらってるが、こうしてハコが変わってもデザインを依頼してくれるのは嬉しい。担当のA井さんいつもアザッス。

しかし今回のEpockはとにかくメンツが豪華。めちゃ豪華。パネェ豪華。

今回はデザインの話が主軸なので出演者の紹介・説明は割愛するが、このメンツを観れる機会はそうそう無いので、お時間ある方は是非VISIONに遊びにいらして下さい。
一緒に酒呑んでバッキバキに踊りましょう。


さてフライヤーデザインの話。

まず最初に悩んだのはキーカラーを何色にするか。
逡巡の末、クラブイベントということもあり、暗い場所でも目立つ様にバックを黒×テキストを黄色の配色に。
サイズもFREE THROW等のフライヤーより少し多きめのB6サイズ。

クライアントから、いわゆる大物DJや大物バンドは名前を大きくして欲しい等の要望・制約はあったが、比較的好きにデザインさせてもらった。


画像では分からないと思うが、実はバックの黒にほぼ同色のモノグラム調の模様が入っている。

これはVISIONという最先端のクラブでのイベントというコトもあり、高級感を出す為に入れた。

本当に細かい作業で、入っていても入っていなくても分からない程度の模様だが、実際にフライヤーを手に取ってみてもらえてば分かると思う。このヒト手間でフライヤーデザインのイメージは大きく変わる。グラフィックデザイナーの拘り。


ちなみにこのEpockのロゴを作ったのは今から5年も前なので、ぶっちゃけちょっと恥ずかしい。


デザイン云々の話も色々あるが、このメンツが出演するイベントにデザイナーとして関われたコトが何よりも嬉しい。演者さん方もこのデザインを気に入ってくれれば良いが…。




という、珍しく真面目なデザインの話は如何だったでしょうか。

画像載せて、軽くヒトコトフタコトのコメントを入れるだけのつもりが、結局長々と書き連ねてしまった。まあ仕方無い。性格だろう。

もう幾つかフライヤー等のデザインもしたが、疲れたのでまたの機会に。


5月最終日の滑り込み更新…来月こそはフタケタ更新を目指したいと思う所存でございます。

お付き合いありがとうございました。


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